木材で建てられた住宅で特に気を付けなければならないのが、建材の腐敗です。
雨漏りなどの影響で木材が湿ることで、腐りやすくなってしまいます。
仮に腐ってしまうと元に戻すことができないため、注意しなくてはなりません。
今回は、木材が腐ってしまう原因や腐食によるリスクをご紹介します。
□雨漏りで家屋の木材が腐る原因とは?
雨漏りで家屋の木材が腐ってしまう、というのは誰しも容易に想像できることでしょう。
しかし、その原因を具体的に説明できるという方は少ないです。
雨漏りによる木材の腐食の原因は、木材が濡れることによって発生する腐朽菌です。
この腐朽菌は木材の主成分を分解することで成長し、腐食を進めていきます。
それにより木材の強度を著しく低下させ、さらなる雨漏り被害やカビの発生などの二次被害も発生させます。
さらに問題なのは、この腐朽菌が発生した段階では発生箇所に形状の変化は起こらないため、第1次発見が難しいことです。
それに加えて、腐朽菌は進行速度が早いこと、発生条件が簡単ですぐに発生してしまう可能性があることも問題として挙げられます。
腐朽菌は木材の成分の根幹を担うセルロースを分解してしまうため、腐朽菌の発生から木材の強度低下までのスピードは非常に早く、同様に木材を劣化させるとされているシロアリよりも早く腐食が進んでしまいます。
また、この腐朽菌は栄養源である成分が含まれていて酸素がある場所で、温度が24~32度かつ木材に含まれている水分率が30~150パーセントという条件下で発生します。
この中で水分率以外の条件は日本家屋、および日本の気候上常に満たしており、肝心の水分率も雨漏りの影響で満たされてしまうので、想像以上に簡単に腐朽菌が発生してしまうのです。
□木材の腐食によるリスクとは?
木材が腐敗してしまうことによる被害は想像より甚大になりやすいです。
中でも特に注意すべき被害として以下のようなものが挙げられます。
まず、家屋自体の強度が低下してしまうことが大きな問題です。
というのも、特に日本は地震大国であるため、家屋の強度の低下は甚大な被害を及ぼしかねません。
天井裏の腐食が進めば、天井が落ちてしまうことも考えられるため、注意が必要です。
また、木材を腐らせてしまうと元の状態に戻ることはありません。
そのため、一度腐食が見つかったら代金を支払って、修理を行う必要があります。
防腐剤を利用したり、樹脂による補修を行ったりする関係上、費用も高くなります。
家のダメージだけでなく、家計もダメージを負ってしまう可能性があります。
腐朽菌が発生している箇所は湿っているため、シロアリが発生します。
シロアリが住み着くと、家屋は瞬く間に劣化していきます。
腐朽菌による被害に加えてシロアリによる被害が発生しないように、雨漏りには特に注意が必要です。
□まとめ
今回は、雨漏りによって木材が腐ってしまう理由と木材が腐ることにより生じるリスクについてご紹介しました。
木材が腐食すると、甚大な被害を及ぼしかねないということがわかっていただけたかと思います。
雨漏りが発生してしまった際には、木材の腐食を防ぐためにもすぐに対処するようにしましょう。
当社では屋根周りの雨漏り修理・防水工事に特化して施工を行っております。
関東圏で雨漏り被害にお困りの方は、この機会にぜひ当社にご連絡ください。